丹羽宇一郎氏特別講演会

鴻巣市日中友好協会主催、鴻巣市及びNPO埼玉県日中友好協会後援の「丹羽宇一郎氏特別講演会」は、10月30日(日)午後2~4、鴻巣市民活動センター会議室Aにおいて開催された。演題:~永遠の隣国~「日中関係と日本のこれから」ー2017年国交正常化45周年に向けてー参加者総人数は、76名(鴻巣日中会員:17名)。当初目標とした80名以上の参加者を集めることは、わずかながら及ばなかった。4月以来、本講演会のパンフレットを各地の会合にもって行き広報宣伝に努めた。8月からは、ポスターを鴻巣市、北本市箇所に掲示、またホームページに掲載してPRに努めた。元中国大使丹羽氏の知名度は大きく、まあ盛会と言える上記の参加者を集めることができたことに今は安堵している。事務局長、新井さんのパソコン技術により、会場内2か所のスクリーンに映写でき、又当日、送られてきたPDF映像をパワーポイント方式に転換して見やすい拡大映写が可能となった。司会を務めた副会長の松坂さんほか、鴻巣日中理事の皆さま全員に、多大なご尽力頂いたことに改めて感謝します。私は、主催者挨拶で先ず鴻巣日中概要を紹介した。設立は、あの東日本大震災のあった2011年5月。現在の会員数33名、女性が1名多いが男女ほぼ同数、年齢層も、40~70歳代ほぼ均等でバランスよく、組織としての高齢化の心配は、会長を除いては当分ないと言える。特に副会長、以下理事の皆さんが30代から60代前半の人たちで構成されていることは、我が会の最大の強みと言ってよいと思う。今後とも日中友好の輪を広げられる事業活動を通して日中交流促進を計って行きたい。「日中友好を願う人であれば、どなたでも、いつでも入会を歓迎する」と結んだ。


設立以来、会運営にアドバイスを頂いている埼玉県議会議員の中屋敷慎一さんからは、鴻巣市民レベルでの日中友好活動の必要性に理解を示され、埼玉県議会での中国山西省との提携活動の取り組みも継続して行くことを述べられた。最後に、来場の皆さんに一人でも多くの人たちが今後とも鴻巣日中活動に参加されることお願いすると呼びかけられた。

大島敦氏、中根一幸氏、お二人の衆議院議員に、ご列席賜り祝辞を頂いた。我々の今日までの日中友好交流の為の草の根活動を評価され、国政分野での日中関係改善により一層尽力すると述べられた。

丹羽宇一郎の著書「心ークリーン・オーネスト・ビューティフル」(2016/07) 毎日新聞出版社刊を委託販売した。ー商売道の核心、全てのビジネスパーソンへー

丹羽会長は、講演の冒頭で中国の科学技術分野での躍進を示す以下三点の最新のニュースを紹介された。①科学技術の指標となるスパーコンピュターで中国製が七回連続米国を抜き1,2位を独占した。②中国が2022年に宇宙ステションの運用を開始する。2024年に運用起源を迎える国際宇宙ステションの代替となる可能性が大である。③中国初の量子暗号通信衛星 ”墨子”に成功、夢の量子暗号技術である。アメリカに追いつき世界のトップに立ちたいと言う「中国の夢」願望が込められている。(①~③項の全文、丹羽宇一郎著「習近平はいったい何を考えているのか」より引用)

日中関係は、米中関係によって規制されると言うのが、丹羽会長の持論。日中関係を日中二国間だけで考えるのではなく、グロバールな視点から、特に米中関係がどう動いているかを考慮しなければならない。日米同盟を外交の基軸と考える立場は堅持しながらも、対米重視一辺倒で中国を敵視して対話を避けることはすべきではない。今年日本が主催したG7サミットにしても、今やGDP世界第二位の大国中国も仲間に入れて世界の諸難題、テロ対策、難民問題等にあたるべきではないか。中国は米国との間で「新型の大国関係」樹立を目指している。米国は中国に対し人権問題等で批判はしつつも経済的結びつきを強め実利を得ようとしている。日本は、米中両大国と賢く付き合い何が国益に資するか考えて行かなければならない。尖閣問題で戦後最悪状態にあった日中関係は、昨年の日中首脳会談の実現などでやや好転してきたか見えたが、安部政権の集団的自衛権の憲法解釈、また南シナ海をめぐる牽制などで新たな緊張関係を生んでいる。安定的な日中友好関係は政府間交渉だけでは不十分で、両国民の民間交流こそが強固な基盤をつくる。4年前の、中日友好交流会議での当時の丹羽大使の発言は、今も変わっていない。来年2017年は、日中国交正常化45周年の節目の年にあたる。日中関係を好転させる最後のチャンスと思う。日中友好協会本部も日中卓球大会など企画している。各地方の協会も、例えば友好都市間であれば、その地のお祭りをするなど、なんらか45周年記念する交流活動を実施することを要望された。講演予定時間90分をオバーして最後の質問まで、丁寧に回答され、日中友好にかける丹羽会長の熱い思いに感動し会場一同盛んな拍手をもって答え講演会は閉会となった。丹羽会長、来場の皆さん、本当にありがとうございました。アンケート(回収数:47枚)から、数点ご紹介します。①よい勉強になりました。中国に対する意識が変わりました。②日中友好の大切さを再認識しました。3人の子供たちにも聞かせたかった。③教育の重要性に共感しました。等等。その他、2049年世界一を目指す中国に日本の技術が取られるようなことはすべきてはないなどの意見もありました。


会場を出て帰りがけに丹羽会長、大島衆議院議員のお二人と一緒に写真を撮ってもらう。今後とも両先生の益々のご健闘を祈念致します。

  

鴻巣市日中友好協会 会長 臼田誠躬

ちょい撮りチャイナ

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